10/29に1人で虹の橋へ行かせてしまい、ママはとても悔やんでいます。
いつかまた会える日まで、何日かな?
しっかりしなきゃって思うんだよ。でも気づいたら頭の中はいつもコタちゃんのことばかりなんだよ。
コタちゃんは他のワンちゃんより、臆病で警戒心の強いワンちゃんだったよね?
初めて家族に迎えてママは、言葉じゃ言い表せないくらいに嬉しくて、嬉しくて、幸せな16年と10ヶ月だったよ。
あのね、最初5人兄弟の中で唯一三毛犬のコタちゃんを写真で見て、可愛い!って思ったよ。今だから言える話しなんだけどね、本当は最初は黒柴の別の子を希望したんだ。
でも、黒柴4人は引き取り手が決まっていて、三毛犬のコタちゃんが家に来る事になったんだ。
だけど、誤解しないでね。茶色・黒・白い毛を持ったあどけない仔犬だったコタちゃんを見て、他の兄弟を選ばなくて良かったって本心から思ったよ。
だって、見た目はもちろん仕草やヨチヨチ歩く姿も生まれつきの立派な、しっぽがクルンってなってるところも、食べ物は袋に入っているって学んだコタちゃんが、ガサガサする音を聞くと、目をキラキラ輝かせて、期待の顔でおすわりする姿もみ〜んな可愛いくて、愛しかった。
この子を守るためなら何でも出来るって思ったよ。そして、それからの私の生活には必ずコタちゃんが居たよね。
どんな時も、震災の時も、警察に逮捕されたあとも、わけのわからない皮膚病になった時も、コタちゃんは変わらない態度で私のそばにいてくれたよね。
しかも、皮膚病が悪化した足や手の裂けてる場所、血が固まった場所を「治れ〜!治れ〜!」と言うように優しく舐めてくれたよね。
私が大丈夫だよって言ってもずっと舐めてくれてた。
逮捕されて、周りの人間は「犯罪者」「泥棒」と身内からも嫌がられてた時も、コタちゃんだけはいつも通りに甘えて「遊ぼう!」ってお気に入りのおもちゃを持ってきたり、私が泣いてたら、必ずスリスリと身体を寄せてきたり、いつも私が笑う事をして慰めてくれたよね?
誰一人味方がいなかった私にはコタちゃんのその優しさが嬉しくて仕方なかったんだよ。
コタちゃんが我が家に来てから、私は孤独じゃなかったね。どんな時も、隣にはコタちゃんがいたもんね。
ドライブ行ったよね。でも私は病気で働けなくて生活保護を受ける様になってからはドライブに行けない時間のほうが長かったね。ごめんね。
もっと、コタちゃんといろんな事をしたかったよ。
でも、今はコタちゃんは虹の橋かな?まだあの部屋に居るかな?
私は弱いから、コタちゃんがいなくなって寂しい気持ちがいっぱいだよ。
お願い、もう一度抱きしめたい、一緒に散歩行きたい。
毎日、コタちゃんの写真に囲まれて生活しててもコタちゃんの存在が、気配が無くて不安だよ。寂しいよ。
もうずっと会えないなんて寂しい。
16年より前はどうやって生きてたか忘れたよ。コタちゃんがいない世界。こんな孤独。
でも、コタちゃんには感謝しか無い。私みたいなダメ人間でもコタちゃんが居てくれたから笑顔が自然に溢れてたけど、今は笑うことが辛いよ。
16年もの長い間の最後の1か月は、今考えても毎日、幸せしかなかったよ。
毎日、コタちゃんのご飯やオムツを替えたり、カーペットや毛布を洗濯したり、体を拭いて水も飲ませてたよね。
コタちゃんの部屋の掃除も楽しかった。幸せだった。
毎日毎日コタちゃんを抱きしめられて、会話出来て、天気のいい日はひなたぼっこしたり、何でも無いそんな幸せがまだ続くと思ってた。
16歳。もうお別れが近いのはわかってた。心の準備してたつもりだった。
でもさ、いざあの部屋に行ってもコタちゃんの姿が無いのは寂しいよ。
寂しい。けど、色々と頑張ってみるから、でもどうしても涙が溢れる時は許してくれないかな?
ママはまだコタちゃんがいない世界が信じられないんだよ。
信じたくないんだよ。
コタちゃん、必ずまた会えるよね?